病態や臨床指標とリポタンパク質プロファイルの研究

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臨床研究におけるLipoSEARCH解析のメリット・事例

脂質異常症(高脂血症)や糖尿病等の生活習慣病の予防・早期発見・治療には従来、「総コレステロール」「中性脂肪」さらには「HDL(善玉)コレステロール」「LDL(悪玉)コレステロール」が指標として使われてきました。

近年の研究成果により、リポタンパク質の詳細解析データが注目されてきています。 例えばリポタンパク質粒子サイズの小さなLDL、いわゆるsmall,dense LDLが動脈硬化を特に強く引き起こすことが明らかとなる等、より詳細な分画や粒子サイズを測定する重要性が広く認識されてきています。

LipoSEARCHはリポタンパク質の粒子サイズに基づいた詳細分画を評価できる画期的な方法です。 臨床研究において、病態や薬剤投与によるリポタンパク質プロファイルの相違・変化の詳しい評価が可能です。このため、製薬企業が開発している新薬の臨床開発試験(Phase Ⅱ,Ⅲ)の評価項目や、心疾患・動脈硬化リスクを把握するための人間ドックのオプション項目にも採択されています。

病態ごとのリポタンパク質プロファイル事例 (クロマトグラム)

健常人(成人男性)   糖尿病患者
健康な成人男性の脂質プロファイルです。 糖尿病では、VLDL-TGの上昇が特徴的です。 リポタンパクリパーゼ(LPL)活性の低下によりTG代謝が低下し、TGリッチリポタンパク質であるVLDLが増加します。
   
高脂血症患者 低HDL血症患者
lll型高脂血症の解析事例です。VLDL+LDLコレステロールが増加します。 HDLのピークがほとんど検出されません。

リポタンパク質 サブクラスの解析事例

心疾患(CAD)の有無による脂質プロファイルを比較した結果、心疾患患者において小型LDLが有意に増加していました。

リポタンパク質 粒子サイズの解析事例

メタボリック・シンドローム患者のLDL詳細解析

LDLの詳細分画と、内臓脂肪・皮下脂肪との関係の解析事例

VFA(内臓脂肪) とsmall LDL-Cho, very small LDL-Choとの間に有意な正の相関関係が確認されました。 一方、SFA(皮下脂肪)とLDL詳細分画との間に相関は認められませんでした。 この結果から、LipoSEARCHによるリポタンパク質サブクラス解析により、CTで検査する以前の血液検査の段階で、メタボリック・シンドロームの潜在的なリスクを把握できる可能性が示唆されました。

リポタンパク質詳細分画と、各種臨床マーカーとの相関解析事例

LipoSEARCHの解析により脂質代謝の微細な変化を捉えることができるため、解析データは様々な疾患のリスク判定や診断・治療の研究に活用されています。

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